さて、前回よりお送りしておりますタグ・ホイヤー・モンツァ・cal.36復刻モデルのインプレですが・・・
いよいよ使ってみた印象です!!
オリジナルからのクラシカルなデザインを踏襲していながらも、洗練された印象を与える大人のクロノグラフですが、使ってみた感触はどうなのか。 気になりますね。
玉ねぎのような大きめのリューズ、シンプルな形のプッシュボタン、操作性は良さそうです。
そして、通常のクロノグラフであればごちゃごちゃしがちな文字盤も、白を基調としてできるだけシンプルにまとめようとした意図が感じられ、好印象です。
針は光の反射で角度によっては青く光ります。 鉄(スチール)を焼いた「青焼き針」なんですね。
見た目は美しく好印象なのですが、元々が鉄ということもあって磁気を帯びやすいのが注意すべきポイントです。
リューズはねじ込み式ではないので、そのままリューズを回してゼンマイを巻き上げていきます。
ETA7750にも近い少し固めの感触ですね。
リューズを一段引き出して、それからリューズを回すとなんと! 針が動き始めます。
たいていのムーブメントでは、リューズを一段引き出すと日付調整ができます。 ところがゼニスのエル・プリメロの場合はまず針が動き出し、時刻調整をするのです。
針を動かしてみると、「ググッ・・・ググググッ・・・」という感じでその感触が一定しません。 固めで無骨な印象を伴います。
搭載されているエル・プリメロは名機とは言われていながらも、その設計は40年以上前に遡ります。 こういった機械面の無骨さはやはり設計の古さを反映しているのかな・・・と思ったりします。